ヨガを始めたばかりの頃や、新しいポーズに挑戦した後などに、副作用ならぬ好転反応と言われる体の異変が起こることがあります。
今回は、ヨガによって起こる好転反応とはどのようなもので、どうして起こるのか、どう対応したらよいのかについてまとめてみようと思います。
好転反応の種類
ヨガに限らず、スワイショウなどの気功やピラティス、太極拳などの薬を使わない東洋医学的な健康法では、効果が出る過程で好転反応が体に出ることがあります。
好転反応がどこに出るかは個人差があります。症状別に特徴を見ていきましょう。
風邪に似た症状
発熱や頭痛、のどの痛みといった風邪に似た症状が現れることがあります。
好転反応の特徴としては、微熱であるということです。風邪のように38度以上になることはまずありません。
下痢や吐き気
ヨガは内蔵系に効果があるポーズが多いので、下痢や吐き気が好転反応として現れることも多いです。
肌荒れ
ニキビや吹き出物が増える場合もあります。
肌荒れというのは、内蔵の状態に深く関わっているためです。
生理が遅れる
女性の場合、好転反応が生理周期に現れることも珍しくありません。
ヨガによる体の影響により、生理が早くなったり、逆に遅くなったりする場合があります。
好転反応が起きる仕組み
ヨガはデトックス作用があり、体の老廃物を外に出そうと働きかける健康法です。
その排出しようという動きに、体が頑張って付いていこうとしているときに起こるのが好転反応です。ヨガが効いている証拠という訳ですね。
好転反応が起こりやすい人は、薬に頼った生活をしてきた人や、元々体の不調が多い人です。
元から健康的な人は、排出すべきものも少なく、好転反応はほとんど出ないので、なくても不安になる必要はありませんのでご安心ください。
好転反応が起こったら
好転反応が出て、「ヨガをして体調が悪くなった」と勘違いしてヨガをやめてしまう人がいますが、好転反応はあくまでも一時的なものです。
反応による下痢や発熱でキツければ、無理せずヨガはお休みしましょう。「悪いものを出そうとしているんだな」とゆったり構えて、長い目で見ることがヨガを長く続けるコツです。
好転反応は通常長期に渡って続くことはなく、どんどん悪化するということもありません。
もし、長期間下痢や発熱が続いたり、日々症状がひどくなっていく場合はヨガによるものではないと判断して、別の病気を疑った方がよいでしょう。