国内バレエコンクールのレベル一覧と選び方

近年、国内コンクールの数がかなり増えてきています。あまりにも多くなってしまった結果、どのコンクールに出ればいいのか、どのコンクールで入賞すれば実力があるということなのか、よく分からなくなってしまっている状態の方も多いのではないでしょうか。

今回の記事では、国内のバレエコンクールの選び方とレベルについてまとめたいと思います。




コンクールの選び方

バレエ教室の宣伝になるから、故意にレベルの低いコンクールを選んで生徒に出場させて賞をもらって箔をつけようという先生もいますね。また、生徒に自信をつけさせたいという理由でレベルの低いところから始める教室もあります。

プロを目指す人なら、最初からレベルの高いコンクールに出ることをおすすめします。そうすることで自分の実力をきちんを知ることができますし、他の出場者たちから良い刺激を受けることができます。

舞台に立ってソロを踊りたい、コンクールのドキドキ感を味わいたい、とにかくメダルが欲しい、など人それぞれ目的が違うと思うので、数あるコンクールの中から自分にあったところを探しましょう。

ということで、今回は国内のバレエコンクールをレベルが高い順に並べてみようと思います。
入賞者のレベルや色々なコンクールを見てきた経験に基づいていますが、管理人の主観も少なからず入っているので、あくまでもコンクール選びの参考程度にどうぞ。

※YAGP(ユースアメリカグランプリ)日本予選は、海外コンクール扱いにしています。



バレエコンクールランキング

1位 NBA全国バレエコンクール(東京)

例年1月の初めに開催されます。海外のバレエ学校へのスカラシップ奨学金制度があるので、海外留学を考えている人には特におすすめです。コンテンポラリー部門もあり、時期的にもローザンヌコンクールの足慣らしの場として出場する人もいます。

2位 東京新聞全国舞踊コンクール(東京)

例年3月下旬から4月にかけて開催されます。最も歴史のあるバレエコンクールで有名ですね。ここで優勝できればプロの道も目指せるレベルだと思います。

3位 こうべ全国舞踊コンクール(兵庫)

例年5月に開催されます。首都圏以外のコンクールでは、神戸開催のこのコンクールが一番レベルが高いと言ってよいでしょう。関西をはじめ、西日本の精鋭たちが多く参加するコンクールです。

4位 埼玉全国舞踊コンクール(埼玉)

例年7月下旬に開催されます。こちらも歴史のあるコンクールです。以前より少しレベルが落ちたかなぁという印象も。会場も広くて観覧者も多く、いかにも有名バレエコンクールといった雰囲気です。バレエを知らない人には、このコンクールで入賞したと言っても、「埼玉」と名前に付いているからか「地方大会ね」と思われてしまうそうです。

5位 全日本バレエコンクール(東京)

例年8月に開催されます。日本バレエ協会が主催で、予選ではレオタードでのレッスン審査もあるなど、バレエの基礎も審査されるコンクールとなっていて、ローザンヌ形式に近いと言えるでしょう。

6位 エデュケーショナルバレエ(東京)

例年3月に開催されます。このコンクールは、審査員がすごいです。ワガノワバレエ学校やボリショイバレエ学校から派遣された審査員に見てもらうことができます。それらの学校へ無償で留学できるスカラシップ賞もあります。

7位 ジャパングランプリ(東京)

例年8月に開催されます。年々レベルが上がっているコンクールです。特にアメリカのバレエ学校のスカラシップが充実しているので、英語圏でレッスンを受けてみたい人向けです。

さて、7位までご紹介しましたが、まだまだバレエコンクールはあります。

ザ・バレコン、つくば、川崎、座間、クリエ、FLAP、NAMUE、ヨコハマコンペティション、バレエコンペティション21、バレエユニオンなど。数え切れませんが、これらはほぼ横並びのレベルですので、開催場所や参加料などで決めればよいと思います。

コンクールの年間日程については、別記事にまとめています。

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