クラシックバレエは、他の趣味と比較しても、子供の頃しかも幼少期から始めるケースがかなり多い習い事です。
早い人は2歳から始めますし、小学1年生で始めるのが遅いかもと心配するお母さんもいるくらいです。
そのように保育園・幼稚園・小学校低学年の頃に始めることが多いバレエですから、かなりの確率でお母さんの「バレエを習わせたい」という願望が始めたきっかけなんですね。お母さんが昔バレエに憧れていたとか、お母さんも習っていたとか、そういうケースが多いんです。
そのように自分の意志で始めたわけではなくても、子供がバレエを大好きになって長く続けるパターンも普通にありますし、大人になるまでのどこかの段階で「バレエをやめる」という決断をするパターンもあります。
今回の記事では、よくあるバレエの辞め時(年齢)とその理由について、考察していこうと思います。
バレエをやめる理由と年齢
自我の芽生え
物心つく前から始めたバレエ。
小学校3・4年生辺りになって、子供の自我が徐々に芽生えてくると、「バレエなんて辞めたい!」「バレエはつまらない」と言うお子さんが出てきます。
子供が自分からやりたいと言って始めた場合は、その心配はあまりないと思います。
チュチュなどの可愛い衣装を着てお化粧して、といういわゆる女の子の憧れが詰まっていると言われるバレエですが、女の子が皆そうかというとそれは違うんですね。バレエよりサッカーがしたいというお子さんもいて当然です。
そうなってくると、親が強制的に続けさせるのも可哀想、無理して続ける意味もないということで辞めるパターンがあります。
バレエを辞めたいのにお母さんが辞めさせてくれない、と教室で頻繁に言っている生徒さんも見たことがあります。
高校受験と高校入学
私が見てきた中で、14歳から15歳にかけての時期にバレエを辞めるパターンが一番多いです。
やはり他の習い事や部活もそうですが、受験勉強との両立は難しいんですよね。バレエは発表会があるので、休みにくいですし。
受験前から1年間くらい一時的に休んで、高校入学したら戻ってくるというパターンもあります。
その一方で、戻ってくるつもりだったのに高校に入学したら高校生活(遊びや恋愛など)が楽しくて結局そのまま辞めちゃったというケースも知っています。コンクールで入賞したり、将来有望な子だったのですが。
大学受験
17歳から18歳にかけても多いです。この辺でもう、バレエ団入学などプロを目指す人は別として、大半は辞めていきます。
やはり高校受験、大学受験の際に「今がバレエの辞め時なんじゃないか」と悩むものですね。
でも、大学受験の年齢まで続けてきたのならもう十分趣味を極めた、謳歌したと言っていいのではないでしょうか。一般的なバレエ教室のクラス分けを見ても、本格的なレッスンは中高生メインですしね。
大学生は学費もかかりますし、この年齢になると逆に親の方が経済的理由で「子供にバレエを辞めさせたい」というのも聞きますね。
以上、バレエのやめ時考察でした。辞めるにしても続けるにしても、できるだけ後悔しないようにしたいものですね。