一般的には、何か趣味を始めるときに遅過ぎることはないと言いますよね。中学生になってから野球やサッカーなどのスポーツを始めるのも、トランペットやギターなどの楽器を始めるのも全く遅くないですし、むしろそういう生徒さんは多いだろうと思います。
しかし、クラシックバレエを始める年齢を考えたときに、中学生や高校生という年代は一番難しくなってきます。今回の記事では、中学生・高校生からバレエを習うのが難しい理由と、解決策についてご紹介したいと思います。
中学生・高校生からバレエを始めるのは難しい?
バレエ教室の生徒募集のターゲットは大きく分けて2つ、子供か大人です。バレエ教室側にとって、中学生や高校生はこのどちらにも属さない微妙なゾーンなんですね。
一般的なバレエ教室のクラス分けは、以下のようになっていて、年を取るごとに学校のように進級していく仕組みになっています。なので、下記の「中学生・高校生クラス」というのは初心者向けではなく、遅くとも小学生から始めた経験者向けなわけです。トウシューズで踊れることが前提でレッスンが進められます。
幼児クラス(3歳から~幼稚園・保育園生の年齢)
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小学生低学年クラス(小1~小3)
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小学生高学年クラス(小4~小6)
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中学生・高校生以上のクラス
そして、これとは別に『大人の初心者クラス』を設けている教室が多いというのが日本のバレエ教室の実情です。大人の初心者クラスは、たまに大学生もいますが、主に主婦や社会人の女性で成り立っています。チケット制のオープンクラスならまだしも、一般的には中学生が入りやすい雰囲気ではないことが多いです。
解決策
そういうわけで、中学生や高校生になってからバレエを始めるのは簡単ではないのですが、せっかく興味を持ったのなら、大人になるまで待つなんて嫌ですよね?
中学生・高校生という年代は、幼いころから始める人が多いバレエ界では確かに遅いですが、時間は戻せないですし、誰でも『今』が一番若いんです。
10代から続けていけば、大人になってから始める場合に比べて、断然踊れるようになれます。もちろん憧れのトウシューズも履けるようになれますし、チュチュを着て舞台に立つこともできます。
この年代でバレエを始めたい人とための解決策としては、2つ挙げられます。
1.中学生・高校生初心者でもオッケーな教室を手当たり次第探す。
コンクール重視だったり、名門の有名バレエ教室はまず無理ですが、趣味志向の教室では「最初の1年だけ小学生クラスに混じってレッスンして、その後は中高生クラスに編入していいですよ」というところもあります。高校生なら、大人の初心者クラスに入れてくれるところもあるので、まずは色々なバレエ教室に問い合わせてみましょう。
2.通っている学校で探す。
最近の中学・高校では、バレエ部やバレエ同好会といったものがある学校も意外とあり、部活の一つとしてバレエができるケースもあります。今通っている学校になければ、仲間を集めて同好会を立ち上げるという選択肢もありですね。ちゃんとした先生に習いたい場合は、この方法はおすすめしませんが、「ちょっとバレエをかじりたい」「とりあえずバレエっぽい可愛い衣装で楽しく踊れればいい」という人にはこういう方法もあります。